切削加工.net

切削加工.net

MACHINING 切削加工について

材料形状によるコストの違い

コストと納期

材料形状による価格の違い

材料の形は、大きく棒材、板材、ブロックの形に分けられ、 棒材については丸棒【ソリッドやパイプ】、角棒【四角や六角や不定形】にさらに分けられます。

量産の部品を加工するには、圧倒的に棒材からの加工が有利になります。
棒材だと、汎用機でも材料供給を自動で行えるため、無人での連続運転が可能になります。 板材、ブロックですと、材料の自動供給ができないわけではありませんが、供給装置が高価になったり、形状にいろいろ制約を受けたりします。 製品自体が四角い形状であっても、ブロックよりも棒から削り落とした方が良い場合もあります。

棒材の中でも丸棒が最も一般的で、次はナットなどに良く使われる六角材です。 四角、不定形は、マシンのチャック、ガイドブッシュ等が標準で無い場合がほとんどなので、イニシャルコストがかかってしまうことが多いです。 六角も、外径が一般的でないものはイニシャルコストがかかります。

よって、外径が六角のものでも、丸棒から削り出した方が返って安く済む場合もあります。

また、中空の部品ならば、パイプ材を使うと材料費の節約になります。 しかし、パイプ材は材種によって、パイプを作れないものもあります。
また、特殊な径のパイプ材を作ろうとすると、何トン単位で買わないとコストがつりあわなくなります。 パイプ材の規格の中から、使えるものを選らんで部品設計を行うと、とても安くできます。 板材はワイヤーカットで外径を切り落とす部品に設計をすることで、連続運転も可能になります。

また、マシニングセンタでも板からまとめて削り出す方法もあります。
比較的製品が小さく、段取りが難しい形状であれば、こういった加工も有効になります。